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外来迅速検体検査加算の問題点

2006年08月21日 (月)

◆4月の診療報酬改定で、外来迅速検体検査加算が新設された。外来患者の初診または再診時に検体検査を行い、その日のうちに検査結果に基づいて診療が行われれば、受診回数の抑制効果があると考えられたもの。ただ、加算は検査1項目1点で5項目が上限とされたため、1度に算定できるのは5点。予想よりかなり低いものだった
◆最近では、外来患者の再診減につながっていないとの声も聞かれる。施設によって違うが、年間70080万円程度の増収しか見込めないため、加算の算定に必要な人員配置を行えない検査部も多く、外来迅速検査の施行が滞っているからだ
◆日本臨床検査医学会では、次回改定に向けて増点を要望する構えをみせる。しかし、点数が低いために診療前検査が行われない実態を全国規模で把握し、エビデンスとして示さなければ難しいだろう
◆エビデンス集積には、全国組織の日本臨床衛生検査技師会、衛生検査所、メーカーの協力が不可欠。臨床検査業界がそれぞれの思惑を超えて、一致団結することを望みたい。



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