ニールセン・カンパニーとソネット・エムスリーが行った「アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のブランド力」調査の結果、最もブランド力が高かったのは「オルメテック」だった。
調査は、オンライン調査パネル「リサーチ君」に登録されている一般内科・循環器科の医師を対象に行われたもので、病院・診療所の医師計400人がアンケートに回答した。そのデータをニールセンが展開するブランド価値分析モデル「Winning Brands」で解析した。
それによると、1カ月の処方患者数平均109人に対しするARBの処方患者数シェアは、ディオバン27%、ブロプレス26%、オルメテック20%、ミカルディス16%、ニューロタン9%だった。
上位の3製剤について、消費者のブランド知識やブランドに対する行動意志などを総合してインデックス化し、評価(最高5・00)した結果では、オルメテック3・8、ディオバン3・3、ブロプレス3・3で、オルメテックのブランド力が最も高かった。
その要因としては、上位3品目の比較で、ブランド力に影響が大きい「使い慣れ」の評価では、オオルメテックは3・64と、ディオバンの3・86、ブロプレスの3・84に比べて低いものの、次いで影響力が大きい「降圧効果が強い」の評価で、ディオバン3・65、ブロプレス3・84に比べ、オルメテックは4・14と高いことが、ブランド力に結びついたものとみられている。