2009年12月4日 (金)
◆「事業仕分け」を発端とした医療用漢方薬の保険外し問題は、27万通以上の署名運動に発展した。ここへ来て、長妻昭厚生労働相が異議を唱えたため、保険適用継続で最終決着する見通しが高まっている。今回、事業仕分けは公開されたことから、時間経過と共にインターネット上で一気に保険外しの話題が沸騰した
◆改めて明らかになったのは、漢方薬が深く国民に浸透していることだ。特に妊婦から不安の声が多くあったのが象徴的だった。混沌とした情報が飛び交うインターネットという場を割引いても、市民の力を見せつけた
◆しかし、もう一つ見逃せないのは、漢方薬への疑問を呈する声も少なからずあったことだ。保険外し問題は、漢方専門医と市民が一体化した反対運動で撤回される情勢になってきた
◆ただ、なぜ漢方薬が保険適用でなければならないのかという、根本的な「そもそも論」が浮上したことは、漢方薬の存在意義について国民的議論を深める好機となった側面もあろう。こうした議論が出るのは、エビデンスをはじめ漢方薬への理解が不十分とあえて捉え、真に国民に理解される漢方医学の発展につなげてもらいたい。
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