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“麻しん輸出国”からの脱却

2010年02月19日 (金)

◆日本は“麻しん輸出国”として、世界各国から批難されてきた。高校生のカナダ修学旅行で患者が発生し、学生の帰国が延期されたこともあった。だが、2009年の麻しん発生報告数が大幅に減少した。何と、08年には1万1007例あったが、9割減の741例にまで減少したのだ
◆09年の発生状況は例年のような流行のピークはなく、なだらかだった。患者は大都市圏が多く、また1歳が中心で、08年に見られた14~17歳の患者の集積は見られていない
◆国では08年度から5年間、1歳児や小学校入学前のワクチン接種勧奨の徹底、1回しか定期接種の機会がなかった中学1年生、高校3年生を対象に、2回目の定期接種を導入しており、その成果が出てきたと考えられる
◆ただ、100万人当たり報告数は5・8で、WHOが定義する麻しん排除の基準「1年間の報告数が1未満」には及ばない。中学1年生、高校3年生の接種率がまだ低い状況もある。3月1~7日までの1週間は「子ども予防接種週間」が予定されている。平時の夜間、土日にも予防接種が受けられる。地元ではどうか。確認してはどうか。



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