持田製薬は、グループの2010年度から12年度までの中期経営計画の概要を発表した。引き続き、循環器、産婦人科、皮膚科、救急の重点4領域へのリソースの集中を図ると共に、ライフサイクルマネジメントやパートナーシップを重視した戦略的なアライアンスの推進、外部技術・外部シーズの導入・活用によって付加価値の高い製品の開発に取り組む計画を打ち出した。
12年度の目標は、売上高を前年実績から45億円増の890億円、営業利益を9億円増の135億円、研究開発費を5億円増の115億円とした。
計画では、中核事業の医薬事業で重点4領域へのリソースの集中を進めるほか、アライアンスを活用したパイプラインの充実、難治性疾患治療薬や細胞性医薬品などの新たな医療領域への挑戦、バイオ医薬品への取り組みや後発品事業の拡充の推進などを明記した。
研究開発面では、うつ病治療剤「MLD‐55」の10年度申請を目指すと共に、EPA製剤「エパデール」のスイッチOTC化を推進する方針を示した。
販売面では、降圧剤「アテレック」の売上拡大に加え、後発品事業で売上高50億円を目指すとした。