EMシステムズは11日、三井物産との業務提携、および提携に伴い連結子会社の祥漢堂を、三井物産に譲渡することを発表した。提携内容については、今後両社の協議で具体化を図るとして、現時点で詳細は示していない。EMシステムズの100%子会社である祥漢堂については、保有株式の9割を7月に譲渡する。これに伴い、今期連結業績には、特別利益として約11億3400万円を計上する見込み。
調剤システムの導入実績でトップシェアのEMシステムズでは、電子カルテ開発に向けてBMLと共同開発会社を設立するなど、医科システム事業の拡大にも注力している。同社ではこれまで、メディカル・ヘルスケア事業領域においても広範な事業拡大を進めている三井物産と検討を進めてきた結果、両社が戦略的かつ包括的に協働することで、一層の事業拡大と企業価値向上につながると判断した。
子会社の祥漢堂は、EMシステムズの薬局事業部門として、兵庫・大阪エリアに調剤薬局15店舗、漢方専門薬局1店舗、鍼灸整骨院1店舗を展開している。2010年3月期の実績は、売上高34億6500万円、経常利益1億7500万円、純利益1億円。