塩野義製薬は、英国アストラゼネカと共同で米デラウェア州の連邦地裁に提訴していた高脂血症治療薬「クレストール」の特許侵害訴訟で、「2016年までの特許権が有効である」との判決が得られたと発表した。
提訴は、07年12月11日に、アルビンド、コバルト、マイラン、パー、サンド、サン、テバの8社を相手取って、クレストールの米国内での後発薬製販売中止を求めていたもの。
デラウェア州連邦地裁のファーナン判事は、「クレストールの有効成分の特許は有効で権利行使可能」との判断を示し、後発薬を販売しようとしていた企業の後発薬承認申請を特許侵害との判決を下した。
アストラゼネカの昨年のクレストールの世界売上高は45億ドル(約4000億円)に上り、同社の医薬品では抗潰瘍薬「ネキシウム」や抗精神病薬「セロクエル」に続き第3位。