TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【厚労省】後発品414品目を薬価収載‐「アマリール」に28社が参入

2010年11月22日 (月)

11月収載は定着の方向

 厚生労働省は19日、76社が申請した107成分の後発品414品目の薬価基準収載を告示した。5月分と合わせると、今年度の後発品収載累計は611品目となる。年2回収載となった2007年度当初に、14品目にとどまった11月分は、前年度から400品目程度の水準が続き、同省は「11月収載の企業戦略が定着してきた」としている。参入最多成分は、サノフィ・アベンティスのアマリールを先発品とする、2型糖尿病用薬「グリメピリド」の28社64品目で、既存剤形にないOD錠が1mgと3mgで4品目ずつ加わった。

 今回の対象は、8月5日までに薬事承認を取得した後発品。7月15日までに442品目の希望が出ていたが、16品目の希望が取り下げられ、12品目は局方名収載などで告示不要となった。

 医療安全等の観点から、名称変更した代替新規32品目を含め、収載されたのは、内用薬が62成分304品目、注射薬が21成分64品目、外用薬が24成分46品目だった。このうち初の後発品は、内用薬が3成分148品目、注射薬が3成分18品目で、外用薬はなく、合計は6成分166品目となった。

 成分別品目数の上位3番目までは初の後発品が占め、グリメピリドの先発品のアマリールは、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の適用を受けている。以下、エーザイのパリエットを先発とするプロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤「ラベプラゾールナトリウム」の21社42品目、明治製菓のデプロメールとアボット製薬のルボックスを先発とする抗うつ剤「マレイン酸フルボキサミン」の14社42品目が続く。グラクソ・スミスクラインのザイロリックを先発とする痛風治療薬「アロプリノール」の50mg錠規格揃え17社17品目も多かった。

 なお、このほか初の後発品となったのは、抗潰瘍剤「オメプラゾールナトリウム」(先発品:アストラゼネカのオメプラール)の5社5品目、抗癌剤「アザセトロン塩酸塩」(日本たばこ産業のセロトーン)の1社1品目、造影剤「イオプロミド」(田辺三菱製薬のプロスコープ)の1社12品目がある。

 メーカー別収載数は大興製薬の25品目が最も多く、以下、日医工の19品目、沢井製薬と東和薬品の17品目、マイラン製薬の16品目となっている。

 また、同一規格の後発品が20品目を超え、薬価を既収載品の最低価格の9割で算定することになったのは、緑内障治療薬「ラタノプロスト」(先発はファイザーのキサラタン点眼液)の1品目のみ。

関連リンク


‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術