第一三共は、米子会社「ルイトポルド・ファーマシューティカルズ」が、米製薬企業「ロクスロ・ファーマ」を買収すると発表した。買収額は非公表。ロクスロが販売中の非ステロイド系消炎鎮痛剤「スプリックス」(一般名:ケトロラク・トロメタミン)を獲得し、主力の貧血治療薬「ヴェノファー」に次ぐ製品に育成したい考え。
ルイトポルドの2009年度売上高は521億円で、ヴェノファーが322億円を占める。ロクスロの買収によって獲得したスプリックスを、ヴェノファーに次ぐ主力品として位置づけ、事業展開を進める方針。
スプリックスは、ロクスロが5月に米国承認を取得した非ステロイド系消炎鎮痛剤の経鼻用スプレー。中等度から重度の急性疼痛に対して用いられ、ケトロラクが鼻粘膜から速やかに吸収されることで、効果を発揮する。