国立社会保障・人口問題研究所が2009年7月に実施した「世帯動態調査」で、平均世帯規模が前回04年から0・1人縮小し、2・7人になることが分かった。「夫婦と子」世帯や、「三世代」世帯の占める割合が縮小して、「単独」世帯が拡大し、小家族化が進んだ。また、「父親と子」「母親と子」世帯の構成比も増えている。
親族との同居については、65歳以上の93・4%が18歳以上の子どもを持ち、このうち48・9%が子どもと同居していた。18歳以上の子と同居する割合は、60歳代後半から70歳代前半を底に、高齢になるほど高いが、全体的に前回の水準を下回った。また、65歳以上で親が生存しているのは13・6%だった。
20歳以上の成人で親と同居する割合は、男性29・8%、女性20・1%。既婚成人のうち、妻の親との同居は5・1%、夫の親との同居は12・8%となっている。
兄弟数は、1960年代以降に生まれた世代で2・40~2・44人程度。
前回調査からの動きでは、現在存在する世帯のうち、この5年間で新たに発生した世帯は7・4%だった。また、家族類型の変化については、「夫婦のみ」から「親と子」へ変化する割合が最も多かった。
また、男女とも多くの年齢で未婚割合が上昇し、晩婚化や未婚化が進んだ。