サンドは、供給不足に陥っているレボチロキシンナトリウム製剤の輸入を開始した。先発品の「チラーヂンS」を製造販売するあすか製薬いわき工場で、生産が再開されたものの、通常供給量を確保できない状況にあることから、ドイツで販売している後発品の国内輸入に踏み切った。今月前半から製剤の供給を開始する予定。
あすか製薬は3月25日、東日本大震災で被災したいわき工場における「チラーヂンS錠」の出荷を再開したが、まだ全面復旧していないため、製造委託会社による生産、海外製品の輸入によって通常供給量を確保するとしていた。
今回、サンドがドイツで販売するレボチロキシンナトリウム製剤「レボチロキシンNa錠25μg『サンド』」、「同50μg」の国内輸入が開始されたことで、海外製品の供給にはメドが立った格好。販売はあすか製薬が行う。
4月前半をメドに、サンドがあすか製薬にレボチロキシンナトリウム製剤を出荷し、販売を開始する予定にしている。