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【Meiji Seikaファルマ・松尾社長】ジェネリック医薬品事業‐20年度に売上高500億円

2011年04月22日 (金)
松尾社長

松尾社長

 1日に発足した明治グループの薬品事業会社「Meiji Seikaファルマ」の松尾正彦社長は21日、都内で記者会見し、2020年にジェネリック医薬品(GE薬)事業で売上高500億円を目指す方針を明らかにした。12年度からの次期中期経営計画でGE抗癌剤を投入。さらに15年度以降はバイオ後続品を上市することで、現中計目標から一気に倍増以上の伸長をうかがう構えだ。松尾氏は「大型製品が相次ぐここ数年が勝負になる。一つひとつのGE薬を丁寧に伸ばしながら、抗癌剤とバイオ後続品を大きな柱に育てたい」と方向性を語った。

 同社が一つの柱と位置づけるGE薬事業は、得意領域を中心に選択と集中を進め、37成分47製剤まで製品ラインナップを拡大。降圧剤「アムロジピン」、抗潰瘍剤「ラベプラゾール」等の大型製品も貢献し、10年度売上高は190億円弱に着地する見通し。中計目標180億円を前倒しで達成できる見込みとなった。

 現在、独フレゼニウスカービ日本法人と提携し、GE抗癌剤への参入準備を進めており、早ければ来年にも上市する計画。松尾氏は「GE抗癌剤は、まず注射剤に絞って投入し、品質保証などで責任の持てる範囲で手がけていきたい」と方針を示した。

 バイオ後続品については、「パートナーと話し合い中」(松尾氏)とし、数カ月以内には提携先を決定するとの見通しを明らかにした。年内にも開発に着手したい考えで、15年度からの中計期間中に上市を目指す。将来的には得意の抗菌薬を中心に、新興国、アジアへGE薬事業の海外展開も図る。

 また、コスト競争力の強化を大きなテーマと位置づけ、中国子会社「明治医薬(山東)有限公司」でGE薬の原薬を生産すると共に、タイ子会社「タイ・メイジ・ファーマ」をGE薬の生産拠点として活用し、ローコストオペレーションを加速させる方針を打ち出した。松尾氏は「海外拠点をコスト競争にどう活用していけるかが課題」とした。

 今後、同社は、グループの「2020ビジョン」で掲げた薬品事業の売上高2000億円以上のうち、GE薬事業で500億円を目指す。相次ぎ特許切れする大型製品の投入、GE抗癌剤とバイオ後続品への参入により、現中計目標の倍増以上の成長を確保したい考え。松尾氏は「新会社の発足を第二の創業期と捉え、20年に向け専業メーカーの意気込みで挑戦していきたい」と語った。

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