キッセイ薬品は10日、2011~13年度までの新中期経営計画「CORE3」を発表した。中計では、国内市場での売上拡大、グローバル市場への進出などの重点方針を打ち出し、最終年度の13年度には、連結売上高684億円、営業利益82億円を目指す。
国内市場の拡大と収益構造変革では、主力品の排尿障害治療薬「ユリーフ」、糖尿病治療薬「グルファスト」「グルベス配合錠」を育成すると共に、バイオ後続品の腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS」の市場シェア拡大を目指す。また、グローバル市場への進出に関しては、欧米市場では「シロドシン」、アジア・中東地域では「シロドシン」「ミチグリニド」の販売国数、売上高を拡大するため、第一三共やエーザイなど、提携企業との連携を深めていく。
研究開発については、中計期間中に研究開発費126億円を投入。コア領域を「泌尿器」「透析」「ウーマンズヘルス」「眼科」「アンメットメディカルニーズ」と位置づけ、新薬創出と開発を加速させることで、新規創薬テーマのグローバル展開につなげる目標を掲げた。