経済産業省は25日、東京電力・東北電力管内における今夏の電力使用制限について、医療施設、福祉施設、医薬品・医療機器のメーカー、卸など、「生命・身体の安全確保に不可欠な需要設備」は、「削減率0%」にすることを決めた。
今夏の電力使用制限では、東京・東北電力管内の大口需要家に対して、昨年夏の使用最大電力値から、原則として一律「15%削減」することにしているが、医療施設など公共性の高い分野に例外を設けた。
制限されるのは、東京電力が7月1日~9月22日、東北電力が7月1日~9月9日で、平日9時から20時が対象になる。
緩和の適用を受けるには、14日前までに東北経済産業局か関東経済産業局に申請が必要になる。削減率0%の場合、基準となる昨夏の実績値まで使用できる。
医療施設が救急患者の治療を行う場合などは、治療中は制限の「適用除外」となり、使用制限がかからない。