TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【厚労省】後発品330品目を収載‐アクトス、ラジカットに参入集中

2011年06月24日 (金)

 厚生労働省は24日、後発品330品目を薬価基準に収載した。代替新規を含めた最多は共和薬品工業の25品目で、大洋薬品工業22品目、日医工21品目、東和薬品19品目、ニプロファーマ18品目が続いた。新規市場では、武田薬品の2型糖尿病治療剤「アクトス」の塩酸ピオグリタゾンに18社50品目、田辺三菱製薬の脳保護剤「ラジカット」のエダラボンに22社35品目が参入。ともに特許係争中で、医療現場への影響を懸念した同省経済課は、訴訟結果にかかわらず安定供給する約束を、初めて書面で関係企業から取り付けた。

 厚労省は、東日本大震災への対応を優先して告示時期を通常より1カ月遅らせた。収載したのは、内服薬が64成分98規格192品目、注射薬が35成分68規格114品目、外用薬が8成分16規格24品目。医療安全等の観点から名称変更した代替新規を除くと、合計296品目を収載した。品目数は前回2010年11月の水準を下回ったが、前々回よりは多く、経済課は「概ねこれまで通り」と見ている。

 ただ、今回は収載希望の取下げが80品目と、例年になく多かった。最も影響したのは、新規成分の特許に絡んだ引き揚げなどが50品目以上に上ったこと。大震災の影響で準備が間に合わなかったものは、10品目程度にとどまった。

 新規後発品は、▽ピオグリタゾン▽エダラボン▽骨粗鬆症治療薬のリセドロン酸ナトリウム(先発品:味の素製薬のアクトネル、武田薬品工業のベネット)▽C型慢性肝炎治療薬のリバビリン(MSDのレベトール)――の4成分7規格87品目。ピオグリタゾンはOD錠を高田製薬、小林化工、第一三共エスファ、東和薬品、日医工、日新薬品、富士フイルムファーマの7社が出した。リバビリンとエダラボンは先発品に新薬創出等加算が付いている。

 同規格が20品目を超えて、薬価が既存品の最低薬価の9割となったのは、▽潰瘍治療薬のラベプラゾール(エーザイのパリエット)▽2型糖尿病治療薬のグリメピリド(サノフィ・アベンティスのアマリール)――の2成分4規格4品目だった。

 既収載成分で参入が多かったのは、X線造影剤のイオヘキソールと、眼科用剤のヒアルロン酸ナトリウムで、ともに5社の13品目を収載した。

 薬価収載品の総数は、1万6594品目となった。

関連リンク


‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術