厚生労働省の「一般用医薬品のリスク区分の検証に関するワーキンググループ」は8月31日、現在告示されている一般用漢方製剤233処方のリスク区分について、全て現行通り第2類に据え置くべきとの結論を出した。
漢方製剤は、一般用医薬品にリスク区分の仕組みが導入される際、服用時点で症状、体質に応じて処方を選択する必要性や、不適切な薬剤との併用で健康被害が生じる恐れがあるため、原則として第2類に分類された。
今回、ワーキンググループで全面見直しを検討したが、区分制度導入時の考え方と同様に、患者に応じて処方する漢方の特殊性を踏まえて、第3類生薬のみで構成する製剤も含めて、第3類に引下げるべきでないと判断した。
今秋中に開かれる予定の薬事・食品衛生審議会安全対策調査会に報告する。