【新製品】注目の男性用スカルプケア市場に「ウル・オス」から薬用シャンプー 大塚製薬

2011年10月03日 (月)
新発売のウル・オス薬用スカルプシャンプー
新発売のウル・オス薬用スカルプシャンプー

 最近は男性用スキンケア商品のアイテム充実が目立つが、中でも頭皮環境を整える“スカルプケア”をうたったヘアケア商材が、年齢を問わず注目を集めている。大塚製薬では男性向けのスキンケアブランド「UL・OS(ウル・オス)」から、毛髪と共に頭皮を健康的にケアする「ウル・オス薬用スカルプシャンプー」(医薬部外品)を先月に新発売したが、既にドラッグストア店頭では好調な推移を見せているという。男性用スカルプケアシャンプーは、人気タレントを起用したCMなどで競合激化の様相だが、同社では「起用タレントで差別化するのでなく、製剤特徴や機能面でしっかりと差別化していきたい」として、競合各社と全く異なるコミュニケーション展開で、20代から中高年層まで幅広い男性に訴求していく考えだ。

 大塚製薬では、コスメティック(化粧品)とメディシン(医薬品)を合わせた「コスメディクス(健粧品)」事業にも注力しており、2005年には女性用の「インナーシグナル」、08年からは男性用の「ウル・オス」という、二つのコスメディクスブランドを展開している。

 このうち「ウル・オス」は、ミドルエイジ層男性をターゲットとしたスキンケアブランドで、保湿・紫外線カット・洗浄という、男の肌の健康に必要な3ステップに合わせた商品ラインナップ(スキンローション、スキンミルク、スキンクリーム、日やけ止め、薬用スキンウォッシュ、薬用リフレッシュシート)を揃えている。

 新たに加わった「ウル・オス薬用スカルプシャンプー」は、20年以上にわたって肌機能の研究を行ってきた同社が、健やかな毛髪は頭皮の健康と大きく関わるということで、男性の頭皮(スカルプ)と毛髪をケアすることを目的に開発した。

 シオン‐5‐オール(殺菌剤)、グリチルリチン酸ジカリウム(消炎剤)の二つの有効成分と、刺激の少ない植物由来のアミノ酸系洗浄成分(N‐ラウロイル‐L‐アスパラギン酸ナトリウム)を配合することで、毛穴の皮脂や汚れ、フケ・かゆみ・汗のニオイを防ぐのはもちろん、地肌に優しく、キメ細かい泡立ちでさっぱり洗い上がるよう設計している。

 さらに、シリコーン無配合ながら、シャンプーだけで滑らかな指通りを保つのも特徴。シリコーンは、髪の表面をコーティングして、見た目や手触りをよくする成分だが、頭皮の毛穴を詰まらせる原因となる可能性も指摘されている。そこで、シリコーンは配合せず、コアセルベーション技術(シャンプーが水分と混ざる過程で、リンス成分を発生させる技術)の工夫により、シャンプー1本でリンス後のような洗い上がりを実現した。

 このほか、「ウル・オス」ブランドの他のアイテムと併用しやすいよう、香りは10種類のエッセンシャルオイルを含有した、爽やかなハーバルミント系で統一した。また、メントール配合により、洗髪後のリフレッシュ感を高める設計にした。税込み希望小売価格は、ボトルタイプ(300mL)1575円、ポンプタイプ(500mL)2520円、詰替用パウチ(420mL)1890円。

 男性用シャンプー・リンス市場は08年以降、大きな伸びを見せているが(10年見込みは112億円)、高価格帯のシャンプーが主流となっているため、本数・数量ベースでは大幅な増加には至っていない。市場には、これまでロングセラーブランドが多かったが、10年では“スカルプ”をうたった高価格帯のシャンプーがシェアを伸ばしている。

 大塚製薬では「今後は“男性用のスカルプ”が一つの化粧品のカテゴリーとなって、さらに長い期間にわたって伸びていくのではと思う。その中で『ウル・オス』は、ミドルエイジ層をターゲットとした明確な訴求と共に、製薬会社ならではの機能面と作用面で、しっかりとした差別化戦略で臨みたい」(櫻井千秋執行役員ニュートラシューティカルズ事業部コスメディクス事業部門担当リーダー)としている。



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