日本薬剤師会の児玉孝会長は3月末で任期切れとなる自身の進退について「薬剤師にとって今がターニングポイント。分業初期を経験してきた自分がやらなくてはいけない」と出馬の意向を表明した。12日の会見で述べた。会長選挙への立候補届け出は2月10日まで。複数の候補者が立てば2月末の臨時総会で投票が行われることになる。なお公益法人改革に伴う会則変更により、選挙で選出するのは会長および監事のみとなった。
児玉氏はこれまでの2期4年間を振り返り「やるべきことが全てはできていない状況だ。正直にいうとそうした中で、すんなりともう1回出ようという気持ちにはなれない」と心情を吐露した。一方で「薬剤師全体の情勢を考えると、やはり今がターニングポイント。今やらなくてはいけないことをやるために、医薬分業の初期を経験してきた自分が、もう1期せざるを得ない」と苦渋の末の出馬表明とした。