中央社会保険医療協議会は18日、診療側から再診料の引き上げを求める意見が出ていることを、診療報酬改定の骨子に対するパブリックコメント募集の際に、参考資料として厚生労働省のホームページに掲載することを合意した。診療側は13日の会合で、骨子に盛り込むよう提案していたが、骨子は中医協で対応の方向性を固めた項目を整理したものであるため断念した。支払側は「国民に変な先入観を与える」と、情報提供にも難色を示したが、簡略な紹介にとどめることを条件に受け入れた。
再診料をめぐっては、前回改定で診療所と病院の水準を統一するために、診療所を71点から69点に引き下げた経緯がある。
今回改定は、医療従事者の負担軽減や、介護報酬との同時改定を踏まえた在宅医療の推進などに重点配分することが大きなテーマで、再診料については検討していなかった。
ただ、年明けになって診療側は「診療所の評価は病院勤務医の負担軽減の根幹」などとして再診料引き上げを要望していた。