日本薬業政治連盟は25日、都内で第41回定時代議員会を開催し、事業報告・計画、収支決算・予算などを全て原案通り可決したほか、役員の改選を行い、熊倉貞武会長と松谷高顕、福神邦雄、鈴木賢、鹿目広行各副会長が再任された。16年目となった熊倉氏は、「2年以内に必ず総選挙があるので、最後の会長職を務めたい。今年は、流通改善などへ従来とは違って力強く取り組んでいく。医薬品卸業は規制、法律の中で事業を行っているので、政治活動も非常に重要な要素だ。卸の主張を実現化すべく取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
2012年度事業計画では、[1]医療用医薬品の流通改善に関する懇談会「緊急提言」実現への取り組み充実(カテゴリー別交渉の推進、返品・取引条件の明確化等、新薬創出加算制度恒久化への努力、後発品使用促進策への対応)[2]情報化の推進(流通コードのバーコード表示拡大、メディコード事業の充実)[3]大衆薬市場の活性化(セルフメディケーションの普及、商慣行の改善/センターフィー、返品、労務提供等)[4]業界主張達成のため政治活動の強化(国会議員を囲む地区会合の開催、女性部設立の促進と組織活動の強化)[5]国政選挙等への対応[6]政治資金パーティーとOMセミナーの開催[7]関係団体との連携――を重点項目に掲げている。
なお、12年度収支予算案は1億5675万1528円。