日本病院薬剤師会は、「病棟薬剤業務実施ガイドライン」を作成する。診療報酬改定で入院基本料に「病棟薬剤業務実施加算」が新設されたことを受け、「薬剤管理指導料」と病棟業務加算を明確に区分する必要が生じたため。
ガイドラインでは、薬剤師の病棟業務のアウトカムとして、[1]薬物療法の有効性・安全性向上[2]病状の改善、精神的安定を含めた患者のQOL向上[3]医薬品の適正使用推進による治療効果の向上、副作用防止による患者利益への貢献[4]病棟における薬剤(注射剤、内服剤等)に関するインシデント減少[5]薬剤師の専門性を生かしたチーム医療と多職種連携の推進--などを挙げる。
その上、で病棟専任薬剤師の業務として「薬剤管理指導業務」と「病棟薬剤業務」それぞれの具体内容を示すことにしている。