ベルシステム24は、CRO事業に特化した子会社「ベル・メディカルソリューションズ」を設立した。新会社では、製薬企業向けに、従来の臨床試験・製造販売後調査だけでなく、営業・マーケティング分野での支援業務も手がける。ベル・メディカルソリューションズ社長の佐藤公明氏は、7日に都内で開いた設立会見で、「創薬から育薬までビジネスを展開し、ワンストップで受託できる体制を目指したい」と抱負を述べた。
ベルシステムは1日付けで、「ベル・メディカルソリューションズ」を設立した。佐藤氏は、「親会社のベルシステムが得意とするコールセンター事業と、CRO事業を結びつけることで、付加価値を高められる」と強調。製薬企業に対し、従来の臨床試験・製造販売後調査だけでなく、主にMRが行う医療機関への情報提供活動もサポートする方針を打ち出した。
その一環として、4月にはベルシステムのさいたま・大阪のコールセンターを活用した情報提供支援サービス「BM‐アシスト」をスタートさせる。同サービスは、コールセンターのオペレーターが、電話・メール・Webを用いて、MRに代わって情報提供を行うもの。MRを投入しづらい長期収載品の情報提供や、未訪問施設へのフォローなどに対応するほか、収集した情報を委託先の製薬企業にフィードバックし、その後の営業展開にも役立てる。年内に20社からの受託を目指す。