国立病院機構(矢崎義雄理事長)と理化学研究所(野依良治理事長)は、先端医科学・医療分野における包括的な連携関係を構築するため、両組織間における連携・協力に関する基本協定を締結する。14日に協定書へ調印し、大学医学部も取り込みながら臨床研究プロジェクトの共同推進を目指す。
国病機構と理研は、これまでも各病院・センターとで個別の共同研究に取り組んでいたが、今回の包括的連携協定によって「最先端基礎研究と臨床研究の相乗効果が生まれることが期待できる」としている。
今回の協定調印後には、肺癌を対象とした細胞医療のプロジェクトを立ち上げ、理研の免疫・アレルギー総合研究センターと国病機構の名古屋医療センターが千葉大学医学部の協力も得ながら、2012年度には臨床試験を開始するという。