2011年度の製薬企業が受注した国内コントラクトMR(CMR)数が初めて3000人を突破したことが、日本CSO協会(JCSOA)がまとめたCSO事業に関する実態調査で明らかになった。全MR数に占めるCMRの割合についても、09年度の3%から5%までに拡大した。
調査は、国内のCSOによる医薬品のマーケティング・販売に関する事業実態を把握するため、JCSOAに所属するCSO9社に対し、09年10月から11年10月までの2年間におけるCSO事業の動向、CSOとCMRの状況などについて、アンケート調査を実施したもの。
その結果、製薬企業が受注したCMR数は、09年度1769人、10年度2252人から、11年度には年率31%増の3036人と大幅に増加していたことが分かった。全MRに占めるCMRの比率も、09年度の3・0%、10年度の3・8%から、11年度には5・0%と拡大した。
CSO市場が伸長した要因には、CSO活用企業数の増加や、1社当たりのCMR活用規模の拡大が背景にある。CSOを活用する製薬企業は、09年度の52社から、11年度には67社に拡大。さらに、製薬企業1社当たりの平均CMR数は、09年度の34人から11年度には45人まで増加した。
特にMR1500人以上の企業では、1社当たりのCMR数が09年度の64人から130人、MR1000人以上では、41人から76人と大きく伸びており、大手を中心にCMRの活用規模が拡大している実態が示された。