埼玉県薬剤師会はこのほど、独自の「調剤事故・過誤対応フローチャート」を作成した。調剤事故・過誤が発生した際の対応や連絡体制を明確に示すことで、緊急の際にも会員が適切な対応を取れるように周知する。フローチャートで適切な対応を示すと共に、会員からの事故報告を徹底させ、医療事故防止のための情報分析・フィードバックへとつなげたい考えだ。
同県では前会長が調剤過誤により辞任した後、「薬局医療安全委員会」での検討など、医療安全体制の充実に取り組んでいる。委員会では近々中間報告もまとまる予定で、今回のフローチャート作成は医療安全の一環として行ったもの。
4月から新会長に就任した内山宣世氏は、「薬剤師として調剤をしていく上で、調剤過誤は永遠の課題だ。会としても情報を共有することで、明日の過誤を一つでも防ぎたい」とコメントしている。