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【2013年 年頭所感】製薬産業全体でイノベ促進‐日薬連

2013年01月11日 (金)

日本製薬団体連合会会長 内藤 晴夫

 製薬産業は、国民的価値である健康に寄与する価値創造型産業であり、災害や国際紛争等に際しては国を守る重要な産業と位置づけられ、その中で、創薬、ライフ関連の内外投資の拡大などによる歳入の向上、あるいは疾病の重篤化の軽減などによる歳出の減少など、わが国の財政・経済成長へ貢献する産業であると言えます。

 これらを実現し得る製薬産業の価値創造の原点はイノベーションにあります。ここで言うイノベーションとは、研究開発型企業での革新的な新薬創出にとどまらず、事業の効率化、剤形・製剤の工夫など、各分野が保有する特性、強みをもとに創意工夫を重ね、より患者様・国民の皆様の望む満足度の高い医薬品を継続的に提供する観点からなされるものです。

 特に新薬開発のイノベーションはその波及効果を考えると、全製薬産業におけるイノベーションの源泉といえます。今年も、新薬の創出を通じ、元気な高齢者層の拡大、疾病の重篤化の軽減、あるいは科学技術の発展等への様々な貢献に努めると共に、新薬創出を起点としたイノベーションを好循環に回すことで、全製薬産業が各分野においてさらなる成長機会を生み出し、製薬産業としての使命を果たしてまいりたいと思います。

 さて、今年は次期薬価制度改革論議が進められます。薬価制度改革を考える上では、ある一部のカテゴリーのみを取り出して議論するのではなく、各々の医薬品カテゴリーの役割や機能を踏まえることが重要であると考えます。

 また、わが国においてイノベーションを推進するためには研究開発減税の拡充などの政策が実現されることも重要です。製薬産業として、それらの政策議論にしっかりと参画してまいりたいと思います。


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