【新製品】読みやすい平仮名ロゴ「ひやきおーがん」にパッケージデザイン等を一新 大幸薬品

2013年09月09日 (月)
新パッケージとなった「ひやきおーがん」
新パッケージとなった「ひやきおーがん」

 小児薬のロングセラー商品「樋屋奇應丸」を販売する大幸薬品は、製品名のロゴタイプを読みやすい平仮名の「ひやきおーがん」に変更すると共に、効能・効果が分かりやすい新パッケージに改良して今月から新発売した。弱った臓器の働きを高め、五臓のバランスを整える五疳薬(ごかんやく)として江戸時代から販売されているが、「現代の若いママ層では製品名の“樋屋奇應丸”が読めない人も多く、何に効くのかが分かりにくいとの声もあった」(同社)ことから、製品コンセプトとパッケージを一新した。

 五疳薬とは、五臓(肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓)のバランスが乱れることで起こる、夜泣き・神経過敏・情緒不安定・イライラなどの精神神経系症状、また食欲不振や下痢・嘔吐などの消化器症状、かぜをひきやすいなどの呼吸器系症状の諸症状を総称したもの。「樋屋奇應丸」は1622(元和8)年に創製された代表的な小児五疳薬で、ジャコウやジンコウ、ユウタンなどの生薬を主成分とする。

 大幸薬品では一昨年5月に、この「樋屋奇應丸」を製造販売する樋屋製薬(大阪市)と、国内における11品目の独占販売権契約を締結。同年8月から大幸薬品を発売元として販売されている。

 子の成長を願い、親から子へ受け継がれてきた同品だが、時代の移り変わりに伴い、製品名を読めない・知らない、何に効くのか分からないといった若いママたちも増えてきた。一方で、子育ての悩みは子どもの成長と共に変化することも分かった。

 今年1月、全国の13歳未満の子ども(長子)を持つ母親へ調査したところ(大幸薬品が実施、対象659人)、全体に共通の悩みとしては「キレやすい」「食が細い」「興奮泣き・ぎゃん泣き」が挙がったが、0~3歳未満では「夜泣き」「体重が増えない」、3~7歳未満では「神経質になる」「身体が弱い」というように、子どもの成長につれてママたちが抱える悩みも変化していた。

 そこで、現代のママたちでも製品名が分かるよう、読みやすい平仮名の「ひやきおーがん」をメインとしたロゴタイプに変更すると共に、効能・効果も分かりやすく明確に表記した。また、実際は赤ちゃんだけでなく、幼児から大人まで幅広く用いられるシリーズであることから、パッケージを色分けし、対象者のアイコン化を図った。

 新たな製品ラインは、夜泣き・食欲不振に「ひやきおーがん銀粒」(1歳未満~14歳、税込み希望小売価格110粒1313円)、「ひやきおーがん糖衣」(1歳未満~15歳、120粒1523円)、食欲不振・かんむしに「ひやきおーがん金粒」(1歳未満~14歳、75粒1575円、200粒3465円、500粒7560円)、小児の神経質・胃腸虚弱・大人のイライラに「ひやきおーがんEX」(1歳未満~16歳以上、80粒2258円、180粒4200円)で、いずれも第2類医薬品。

 新発売に合わせ、ブランドサイト(http://www.seirogan.co.jp/hiyakiogan/)もリニューアルしたほか、10月1日からは隔週で電動自転車などが当たる、子育てママを応援する新発売記念プレゼントキャンペーンも予定する。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術