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【MR支援ツール&サービス】セジデム

2013年09月20日 (金)

医療従事者DBの提供開始

 セジデムは、1月から医療従事者データベース(DB)「OneKey(ワンキー)」を国内市場に投入し、MR支援で新たな展開に乗り出した。医師名・勤務先の施設情報だけでなく、付加価値の高い情報を提供し、MRの情報提供に役立てる。主力のCRMソリューション「Mobile Intelligence」(MI)と、OneKeyを組み合わせ、マルチチャネル化する製薬企業のプロモーション活動を、エンド・トゥ・エンドでサポートしていく。

 セジデムは、MIを牽引役に国内市場で成長を遂げてきた。グローバルで統一されたソリューションでありながら、日本の法規制や市場環境、顧客ニーズへの対応を実施。現在、製薬34社、MR2万6000人がサービスを利用しており、国内MR全体ではシェア約4割を獲得している。

 医師への情報提供をめぐっては、かつてはMRが主体であったが、Webを使ったe‐ディテーリングやコールセンターの活用、さらに影響力の高い医師向けに学術的な情報を提供するメディカルサイエンスリエゾン(MSL)の参画など多様化している。ただ、マルチチャネルの情報提供が加速する一方で、医師から収集した膨大な情報をいかに管理し、次の営業アプローチにつなげるかが課題となっている。

 そこでセジデムでは、MIと1月に投入したOneKeyの2本柱で、製薬企業の顧客情報管理をサポートする。世界70カ国の医療従事者820万人を集積したDBで、グローバルシェア44%を占める。既に国内では全体の約8割に相当する22万6000人の医師情報を整備し、病院・診療所・保険薬局などの施設情報は、ほぼ100%カバーしている状況。2社と契約を結ぶなど、事業の立ち上がりは順調だ。

 近くSNSなどのデジタルプロファイルから収集した、医師が持つ人脈や専門疾患領域における影響度合いなど付加価値の高い情報を提供する予定だ。病院での訪問規制などでターゲティングした営業が難しい場合に、ネットワークを持つ他の医師に情報提供を行い、プロモーションの選択肢を広げる。

 「OneKey+(ワンキープラス)」は各医師に対する調査をベースとしたサービスで、将来計画として、1日の患者処方数や処方傾向、新薬の採用パターンなどの情報を付加し、医師が患者を他施設に紹介する際に、「疾患別にどこを紹介先施設としているか」といった内容を盛り込むことを検討している。

左からロバーツ氏、荒木氏

左からロバーツ氏、荒木氏

 OneKey事業を統括するセジデム・ストラテジックデータのマーティ・ロバーツ社長は、「OneKeyで付加価値の高い情報を提供し、調査会社のセジデム・ストラテジックデータでデータの分析、さらにCRMのMIを通じて、現場のMRがディテーリングに有効活用することができる」と話す。

 一方、DBの更新作業については、自主的なメンテナンスを行っている。セジデムのオペレーターが定期的に施設側に確認を行い、データの修正や追加を行うかどうかを判断。また、製薬企業のMRから医師の勤務先変更などの情報提供があった際にも、オペレーターが施設側に確認を取ることでデータの精度を維持している。日々更新される情報は、ネットワークを介して毎日自動配信されるため、早い場合には翌日には現場で使える。サービス価格もユーザーが柔軟に使えるよう、特定の疾患領域に限定した医療従事者データベースのみ利用したいというリクエストにも対応していく予定だ。

 今後、営業・マーケティングのコンサルティング業務を手がけるほか、透明性ガイドラインに対応したコンプライアンスのソリューション「AggregateSpend 360」も提供し、サポートの幅を広げる。セジデム日本法人営業本部の荒木薫氏は、「グローバル化、国際標準化という流れが加速する中、日本のライフサイエンス業界のニーズはますます多様化している。海外の事例やソリューションを積極的に紹介していくと共に、日本独自のニーズにも柔軟に対応していきたい」と意気込む。

セジデム
http://crm.cegedim.jp/



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