シャイアー・ジャパン=本態性血小板血症治療剤「アグリリンカプセル0・5mg」(一般名:アナグレリド塩酸塩水和物カプセル)を発売した。血小板の前駆細胞である巨核球へ選択的に作用して血小板産生を抑制する。
本態性血小板血症は、体内の造血幹細胞の異常によって血小板が過剰に作り出され、脳卒中、心筋梗塞、消化管出血などを引き起こす希少疾患。骨髄線維症や急性白血病に進展することもある。国内患者数は3万人程度と推定されている。
これまでは抗腫瘍薬などによる細胞減少療法が行われてきたが、アグリリンは他剤で効果不十分や不耐容だったり、新規の高リスク患者に対して長期にわたる優れた効果を示す。DNAの合成を阻害しないため、変異原性/白血病誘発性がない。