日本イーライリリーは、治癒切除不能な進行・再発の胃癌を効能・効果とする初の血管新生阻害剤「サイラムザ点滴静注液100mg、同500mg」(一般名:ラムシルマブ)を新発売した。
サイラムザは、癌の増殖と転移に関わる血管新生で重要な役割を果たす血管内皮細胞増殖因子受容体2(VEGFR-2)の活性化を阻害するヒト型モノクローナル抗体。
進行胃癌患者を対象とした二つの第III相無作為化比較試験「RAINBOW試験」「REGARD試験」で、全生存期間と無増悪生存期間の両方で統計学的有意な改善を示した。
用法・用量は、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組み換え)として1日8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。患者の状態により適宜減量する。