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生息している魚がわかる技術

2015年08月07日 (金)

◆海や川の水をバケツ1杯程度の量だけで、そこに生息する魚の種類が分かる技術が開発された。科学施術振興機構の事業の一環として、千葉県立中央博物館や東北大、東大、沖縄美ら島財団、神戸大、龍谷大、北大の研究グループによる成果だ
◆この技術は、最近明らかになった魚から粘液や糞などと共に水中に放出されたDNA(環境DNA)を調べるというもの。魚類880種類から得られたミトコンドリアゲノム全配列から、どんな魚にも共通する二つの保守的なDNA配列と、種類の識別ができる「違い」のある配列を探し出し、この領域をPCRで分析した
◆沖縄美ら海水族館の水槽水や近隣する珊瑚礁域から取った天然海水などを調べ、そこに生息する魚類を計232種(70科152属)が検出できた。参照比較するDNA配列データがさらに充実すれば、生物多様性モニタリングが簡単にできるようになるという
◆医学領域から生み出されたPCRだが、いろいろな分野に応用され、大きな成果が得られていることは喜ばしいことだ。



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