一般社団法人日本コミュニティファーマシー協会(東京新宿区、吉岡ゆうこ代表理事)は、地域包括ケア5領域(医療、介護、予防・健康、生活、住まい)に参画する薬局として必要とされる知識、技術、態度、コンピテンシー涵養のための研修会を開催しており、このうち第2回CP学術講演会を9月12日に開催する。テーマは「薬局における生活支援~乾燥肌・敏感肌対応」とし、会場は東京渋谷の長井記念ホール。
内容は、「皮膚の保湿メカニズムと乾燥による皮膚トラブル」と題し東京工科大学応用生物学部先端化粧品コース教授の正木仁氏、「発疹に対する薬局窓口でのセルフメディケーショントリアージ」と題し昭和大学病院附属東病院皮膚科の末木博彦氏が、それぞれ講演するほか、同協会の理事でもあるフローラ薬局代表の篠原久仁子氏が「発疹の訴えに対するセルフメディケーショントリアージと医療連携による患者支援」と題し講演する。
中でも篠原氏は、受診勧奨からパッチテストを活用したスキンケア指導まで、自らの薬局における実践例を紹介。医師への情報提供書の書き方も含め、体験学習を通して学んでいく形式を予定している。
参加費は会員3000円(学生会員無料)、一般6000円、学生2000円、終了後の情報交換会参加費4000円。詳細は協会HP(http://www.ja-cp.org)
同協会は「本来の薬剤師の職能と薬局の機能に与えられた使命のもとに、社会的役割と責任を果たすために、人々の生活圏を舞台とした健全な地域社会づくりに貢献するコミュニティファーマシーを創造すること」を目的に、2013年11月に設立。具体的な活動の中では、長い歴史の中で街の薬局として厳然として機能してきたドイツの薬局の業態長所を模範に、「日独融合型薬局」という新しい業態提案を軸としているのが特徴。