旭化成ファーマは、デュピュイトラン拘縮治療剤「ザイヤフレックス注射用」[一般名:コラゲナーゼ(クロストリジウム・ヒストリチクム)]を新発売した。
ザイヤフレックスは、アイルランドのエンド・インターナショナル社が世界20カ国以上で販売し、旭化成ファーマが2011年3月に国内で開発・販売権を取得した。
デュピュイトラン拘縮は、手のひら内部の腱膜と呼ばれる線維組織が腫れ、病態の進行と共に手指の屈曲拘縮が生じる疾患。北欧系の白人に多く、これまでは手術で治療が行われていた。有効成分であるクロストリジウム・ヒストリチクムは、コラゲナーゼのような種々の蛋白質分解酵素を分泌して組織を破壊し増殖するグラム陽性細菌で、デュピュイトラン拘縮に対し、局所注射により治療効果を発揮する。
用法・用量は、通常成人に対し、コラゲナーゼ0.58mgを中手指関節、近位指節間関節の拘縮索に注射する。効果不十分な場合、投与した拘縮索に対する追加投与は1カ月間の間隔を開け、最大3回までとすること。