来年の診療報酬改定に向け議論が活発化するなか、具体的な論点も見えはじめてきたのではないでしょうか。検討会で激しい議論が展開された健康情報拠点薬局も最終的に議長一任という形で名称も「健康サポート薬局」に決まりました。内容を精査するうちに地域住民の健康をサポートする形になっているのかと疑問を持ちましたが皆さんはいかがでしょうか。
また、敬老の日に発表された65才以上高齢者3384万人(26.7%)、総人口に占める割合が2年連続で1/4を超え過去最高となっています。今後も上昇を続け2040年には高齢者の総人口比率は36.1%と見込まれています。8人に1人が75歳以上となった人口動態、日本の平均寿命は世界一で推移していますが高齢化とともにがん・糖尿病・認知症などの問題も大きなテーマになろうとしています。
このような環境変化を背景に「地域包括ケアシステム」が大きなテーマとなってきました。住み慣れた地域での生活を支えあう視点から、国をはじめ様々な視点でシステム作りが始まろうとしています。しかし、これらは一朝一夕に成しえるものではなく地域の全ての医療機関や介護事業所が各々の役割を認識し相互連携して地域の生活者の人生を支えなくてはなりません(多職種協働)。
今回、講演していただく野中先生は浅草医師会長、日本医師会常任理事、東京都医師会長を歴任されましたが、世間が地域包括ケアに関心を抱く以前から浅草を中心に地域と密着し、地域の生活者の人生を支える医療に携わってこられました。健康な街づくりの原点を学びこれからの時代の変化に役割を発揮していきたいと思います。皆様の参加をお待ちしています。
日時
平成27年10月15日(木)15:00~17:00
会場
NKカンファレンス
東京都千代田区神田司町2-13 神田第4アメレックスビル9F
演題
地域包括ケアシステム構築の原点(仮題)
~住み慣れた地域で生活を支えあう健康なまちづくり~
講師
野中 博氏(前東京都医師会長)
参加費
会員(無料)、非会員:当日参加(3,000円)、学生:無料
定員
(50名)になり次第締め切ります。
*出欠連絡は(n_mizuno@ivory.plala.or.jp)まで!
*会員の代理参加が出来ますのでご利用ください。
*当日の連絡先:水野(090-1813-7067)山口(080-14429-19735)
次回のご案内
11月19日(木)15:00~17:00
テーマ:「困った時に役立つコミュニケーション(仮題)」
講師:後藤 恵子氏(東京理科大学薬学部教授)
主催
医療・医薬品情報研究会