第一三共は4月1日付で、重点領域に位置づける癌領域の強化に向け、研究開発本部の再編を行う。現行の研究統括部、バイオ統括部、開発統括部の癌領域の研究・臨床開発機能を集約した「オンコロジー統括部」を新設。研究から開発まで一元化した組織で、抗癌剤の創薬強化を図っていく方針。
今回の再編にあたってオンコロジー統括部の傘下の研究組織では、癌領域の研究機能を担う「オンコロジーラボラトリー」と、癌関連のバイオ創薬研究機能を集約した「バイオ・癌免疫ラボラトリー」をそれぞれ新設する。開発組織では、「開発計画部」「開発推進部」、「トランスレーショナルメディスン部」の癌領域の臨床開発機能を集約し、「オンコロジー臨床開発部」を新設する。
一方、研究統括部とバイオ統括部にある研究基盤を創出・リードする機能を集約して新設する「研究基盤統括部」では、新たな創薬機会を創出するため、細胞治療ラボラトリーの新設を決めた。グループ子会社「アスビオファーマ」の「再生医薬フィールド」と共に、細胞治療に取り組んでいく。