ノバルティスファーマは、先端巨大症と下垂体巨人症に対する持続性ソマトスタチンアナログ(SSA)製剤「シグニフォーLAR筋注用キット20mg・同40mg・同60mg」(一般名:パシレオチドパモ酸塩)を新発売した。
先端巨大症は、脳下垂体に発生する良性の腫瘍により、成長ホルモンやインスリン様成長因子(IGF-1)が過剰に分泌され、手足や内臓の肥大、先端巨大症様顔貌といった身体的変化が見られる希少な内分泌系疾患。下垂体性巨人症は、骨端軟骨線閉鎖前の成長ホルモン過剰分泌により、著しい身長増加が認められる。両疾患とも下垂体前葉から慢性的に成長ホルモンが分泌される疾患で、過剰分泌が長期にわたると糖尿病や高血圧、心疾患を引き起こすリスクがある。
シグニフォーは、ホルモンを過剰分泌する良性腫瘍で発現しているソマトスタチン受容体に結合、活性化することによりホルモン分泌を抑制するSSA製剤で、既存のSSAで親和性の低いソマトスタチン受容体のサブタイプにも高い親和性を示す。