武田薬品は、国内初の経口プロテアソーム阻害剤である多発性骨髄腫(MM)治療薬「ニンラーロカプセル2.3mg、同3mg、同4mg」(一般名:イキサゾミブクエン酸エステル)を新発売した。オンコロジー担当のMR200人弱が情報提供を行う。
ニンラーロは、再発・難治性の多発性骨髄腫を適応とした経口プロテアソーム阻害剤で、レナリドミド・デキサメタゾンと3剤併用で用いる。同剤に上市により、経口での3剤併用療法による多発性骨髄腫の治療が可能となり、従来の注射剤と比較して通院回数の減少につながるなど、患者負担の軽減が見込まれる。
用法・用量は、レナリドミドとデキサメタゾンの併用で、成人にはイキサゾミブとして1日1回4mgを空腹時に週1回3週間(1、8、15日目)経口投与した後、13日間休薬する。この4週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。患者の状態により適宜減量する。
同剤は、米国で先行して上市しており、16年度米国売上高は267億円。グローバルでは現在、世界40カ国で承認を取得し、3000億円規模の大型製品を見込んでいる。