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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】フラワー薬局府中寿町店(ネグジット総研)

2017年07月31日 (月)

医療全般の相談に対応‐真の“かかりつけ薬局”として

フラワー薬局府中寿町店

フラワー薬局府中寿町店

 東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で19店舗を展開するサンハルク(本社は東京都練馬区)では、調剤のみならず医療全般の相談に対応できる“かかりつけ薬剤師”の集団を目指している。このうち、グループ薬局の一つであるフラワー薬局府中寿町店(東京都府中市)は、同じビル内にある医療モール(小児科など4科目)からの処方箋に加え、地域密着型の面処方にも対応するため、開局当初からネグジット総研の調剤薬局向けレセプトコンピュータ「調剤くんV7」を導入。普段から、処方箋がなくても立ち寄ってもらえる環境づくりを進めるなど、地域住民の薬をはじめ健康全般の相談に応えられる真の“かかりつけ薬局”としての役割を果たしている。

 フラワー薬局府中寿町店は2016年9月1日に開設された。京王線の府中駅から徒歩5分の立地で、甲州街道と府中街道の交差点に面するビルの1階にある。同じビルの2階にはスーパーマーケット(コープ府中寿町店)、3階には府中寿町医療モール(小児科、内科、眼科、歯科)がある。3階には今年4月、保育園もオープンしている。

 応需する処方箋は1日平均約60枚で、8割が医療モールからで残りの2割は面対応。同店で管理薬剤師を務める大窪俊一氏は、「この辺りは再開発が進んでいる地域で新しいマンションなどが建ち、そこに住んでいる若いファミリー層も多い。同じビル内に保育園もオープンし、そこに関連した処方箋も増えており、小児科からの処方箋が多くなっている」とする。

左端が猊倉氏、左から2人目が大窪氏

左端が猊倉氏、左から2人目が大窪氏

 同店も含め、サンハルクの展開する19店舗のうち多くが駅に近い場所にある。サンハルクの取締役企画部部長である猊倉宏夫氏は、「地域住民の生活動線の中にある薬局として、駅前など“普段使い”していただける場所に集中的に出店している」と説明。「患者さんへのサービス向上や満足度アップ、薬剤師のスキルアップ、従業員のマナーや接遇の向上に努めるなど、処方箋がなくても立ち寄っていただける環境づくりと共に、患者さんがいつでも相談に行こうと思ってもらえるような薬局づくりを進めている。それが真の意味での“かかりつけ薬局”ではないか」と指摘する。

進化した使いやすさ‐サポート体制も高く評価

 そうした“かかりつけ薬局”としての役割を果たしていく上で、サンハルクグループ薬局において欠かせない存在の一つが、ネグジット総研の調剤薬局向けレセコン「調剤くん」シリーズだ。もともと、サンハルクグループの薬局では複数の会社のレセコンを使っていたが、仕事の効率性などの観点からレセコンの統一を図り、総合的に検討した結果、「調剤くん」シリーズを選択した。

使いやすさや、地域密着型の面処方への対応のしやすさ等への期待から、ネグジット総研の「調剤くんV7」を導入

使いやすさや、地域密着型の面処方への対応のしやすさ等への期待から、ネグジット総研の「調剤くんV7」を導入

 フラワー薬局府中寿町店では開局時期と「調剤くん」シリーズのバージョンアップが重なったことから、開局当初より「調剤くんV7」を導入。猊倉氏は「信頼しているメーカーの製品であること、使いやすさ、地域密着型の面処方への対応のしやすさ等への期待から、バージョンアップした調剤くんV7を採用した」とする。

 「調剤くんV7」は様々な優れた機能を備えているが、大窪氏は特に、処方箋のQRコードを2次元バーコードで読み取り、処方入力を実施する2次元バーコード機能と、処方箋スキ
ャナーで読み取り画像保存する機能を高く評価。「読み取りからコピーまでがそのままスキャナーで流れ、かつ処方箋を見ながら調剤でき、入力も同時進行できる点は大きなメリット。業務の効率化にもつながっている」と語る。

 薬歴の記載の面からも、「病歴からSOAPを引っ張ってこられるようになっているので、薬歴を記載する時間を短縮できる」とし、「投薬や監査など薬剤師としての業務に集中できるようになった」と強調する。

 さらにネグジット総研のサポート体制への評価も高い。猊倉氏は「サポートセンターも担当者も、非常にレスポンスが良く、痒いところに手が届くような対応をしていただいている。レセコン以外でも、IT全般の相談にも乗っていただいており、非常に助かっている」とする。

店舗内に設置された水槽

店舗内に設置された水槽

 また、患者満足度向上という観点からサンハルクグループの全薬局店舗では、待合室に水槽を設置している。大窪氏は「当薬局の場合、小児科の患者さんも多いので、待ち時間の過ごし方や薬局へ来局してもらうという観点でも非常に有用」と指摘。猊倉氏も、「子どもだけでなく、大人や高齢者にも興味を持っていただいており、処方箋がなくても水槽だけ見に来る方々もいる。そうした点は、街の健康ステーションになる第一歩の役割なのではないかと思う」と語る。

 このように、「調剤くんV7」導入による業務の効率化や水槽の設置など、患者へのサービスや満足度の向上を最優先にした工夫や取り組みが目を引く。

 大窪氏が「これまでの薬剤師や薬局は受ける側であることが多かったが、今後は医師や病院、看護師などに向けて薬剤師側、薬局側から発信していくことも必要。そのために薬剤師は専門性を高めていかなくてはならない」と語るように、“かかりつけ薬剤師”の集団として、今後も地域に貢献し、地域住民に選ばれる薬局づくりを進めていく考えだ。

フラワー薬局府中寿町店(ネグジット総研)
http://www.nextit.co.jp/



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