TOP > 無季言 ∨ 

創薬力を高めよ

2008年04月16日 (水)

◆武田薬品が約8800億円を投じて米バイオ企業のミレニアム・ファーマシューティカルズを買収した。癌領域の強化を進めてきた武田が、一気に過去最大の投資で勝負に出たことは、いかに新薬不足と主力製品の特許切れが、重くのしかかっているかを改めて浮き彫りにした
◆米国での消化性潰瘍治療薬「プレバシド」、糖尿病治療薬「アクトス」の相次ぐ特許切れには、後継品の「TAK‐390MR」「SYR‐322」が申請済みだが、大型化を期待された高脂血症治療薬「TAK‐475」は開発中止に追い込まれている
◆今回の買収劇は、TAK‐475の開発中止とは無関係とされているが、生活習慣病から癌領域・抗体医薬への明らかなシフトは、新薬不足が深刻化していることの裏返しと見れなくもない
◆昨年来、国内製薬大手の大型買収が相次いでいるが、米バイオ企業には未知数な部分も多い。長期的には、自社の創薬力を高めない限り、持続的な成長は難しい。今後も様々な再編劇があるにしても、吸収合併の繰り返しだけでは、イノベーションを標榜する研究開発型製薬企業として、成り立たなくなる日も遠くないだろう。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術