関連検索: 鳥インフルエンザ 迅速診断キット 国立国際医療センター H5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルス ミズホメディー
■今月中にも特許申請
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国立国際医療センターは9日、H5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染を15分で判定可能な迅速診断キットを、臨床検査試薬のミズホメディー(佐賀県鳥栖市)と共同開発したと発表した。これまではウイルスの遺伝子を増幅するPCR検査では6時間以上かかっていたが、このキットはこれまでのインフルエンザウイルス迅速診断キットと同様のイムノクロマト法を原理にしたもので、ベッドサイドで検査が可能である点が特徴。センターは海外発生例で臨床研究を続けると共に、日本での承認申請を目指すが、市販化時期は未定という。
この開発されたキットは、感染の疑いのある患者の気管支や肺胞の洗浄液を検体として採取、試薬と反応させて判定する仕組み。今月中にも特許を申請するという。そのため詳しい技術的な工夫は明らかにしてない。
ベトナム株ウイルスを対象にした試験では、季節性のインフルエンザと区別し、確実にH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルスを判定できたといい、今年1月02月にかけてベトナムで3人に用い、その後症状を発症した2人は陽性、その後肺炎と診断された1人は陰性と判定したという。
研究開発は文部科学省から研究費支援を受けた。研究グループのリーダーを務めた国立国際医療センターの工藤宏一郎国際疾病センター長は、「診断が遅くなると患者は重症化し、死亡率が高くなる。(このキットにより)すぐに診断し、治療を開始できるようにすることで予後が改善できる」と、キットの意義を説明している。
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