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【武田薬品】米バイオベンチャーと核酸医薬技術で契約”癌・代謝性疾患領域を強化

2008年05月28日 (水)

関連検索: 武田薬品 バイオベンチャー アルナイラム 癌領域 代謝性疾患領域 RNAi

 武田薬品は27日、米アルナイラム(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)と、癌領域および代謝性疾患領域を対象に、RNAi医薬にかかるプラットフォーム技術に関する非独占的ライセンスならびに共同研究の契約を締結したと発表した。

 契約に基づき、武田薬品はアルナイラムが現在所有し、また今後5年間で獲得するRNAi医薬に関する技術・ノウハウの実施権を得る。さらに、DDSについてのクロスライセンスを行い、RNAi医薬の創出に向けて、共同研究も実施する。

 契約に伴って、武田薬品はアルナイラムに契約一時金として1億万米ドル、技術移転料として総額5000万米ドル、対象とする疾患領域の追加に際して、一領域につき5000万米ドルを支払うほか、ターゲットごとに1億7100万ドルを上限とする研究開発の進捗および販売額に基づくマイルストン及び販売ロイヤルティを支払う。

 また、武田薬品はアジア地域において、今後5年間にわたって、アルナイラムから全プラットフォーム技術の実施許諾を受ける唯一の企業になると共に、アルナイラムの自社創製品の開発・企業化を行う場合の優先的交渉権を得た。

 一方、アルナイラムは、武田薬品が今後創製するRNAi医薬の中から数品目を選択し、米国における共同開発・企業化にかかる権利を得ている。

 長谷川閑史武田薬品社長は、「従来の低分子医薬や現在取り組んでいる抗体医薬にRNAi医薬が加わることで、当社の製品ポートフォリオを強化できるものと期待している」と述べている。

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