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栄研化学とスイスの非営利財団「FIND」は27日、LAMP法を用いた結核の遺伝子検査法に関する追加契約を締結した。また、LAMP法の技術をマラリア、アフリカ睡眠病、HIVの迅速診断法の開発に拡大することで合意した。
今回の追加契約は、2005年に締結した結核の遺伝子迅速検査法の共同開発契約に関し、FINDが資金援助を行うことになったもの。これにより、栄研化学はFINDから、研究開発費の一部として1億7300万円の資金提供を受ける。結核の遺伝子検査法の臨床試験開始時期は、09年2月頃にずれ込む見通し。
一方、マラリアは現在、顕微鏡検査で診断されているが、煩雑な上にミスが多く、高感度で特異度の高い検査法の開発が急務とされている。さらに、アフリカ睡眠病には十分な検査法がないことに加え、HIV検査に有用な遺伝子検査法も途上国では実施が難しいのが現状だ。
そこで、栄研化学とFINDは、LAMP法の技術を利用することで、途上国でも使用でき、安価で簡便なマラリア、アフリカ睡眠病の遺伝子検査法の開発を進める。さらに、途上国の現場の診療所など、遠隔地の乳児に使用するためのHIVウイルス迅速診断法の開発にも取り組む。
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