厚生労働省の検討会が13日、血液製剤全般のコスト構造の適正化や血漿分画製剤の製造効率の改善などを提言する最終報告を大筋でまとめた。3月に薬事・食品衛生審議会血液事業部会へ提出する。
コスト構造をめぐっては、日本赤十字社のあり方に初めて正面から切り込み、コストの透明性・妥当性に関する第三者評価や、コスト削減努力を求めることで一致した。報告書への書きぶりは今後調整する。
また、アルブミン製剤などの国内自給率が低下している要因として、原料血漿の価格が高いことに着目し、国に原料血漿の適正な価格調製を促す。さらに、アルブミン製剤の使用量が多いために輸入に頼らざるを得ない現状を踏まえ、薬食審で同製剤の有用性を再検討し、添付文書や使用指針の改訂に反映させる必要性も指摘する。