PALTACは13日、今年度からスタートする新中期経営計画「PALTACビジョン2027」を公表し、27年3月期に1兆2700億円、営業利益300億円を目標に掲げた。中計期間中に既存事業の収益性改善に向け、新規取り扱い商材の拡充や配送改善の強化を打ち出したほか、新たな価値創造に向け流通情報のデジタル化、新物流モデルの構築を進め、海外事業でもグローバルネットの構築を図るとした。先端技術を導入した同社物流システム「SPAID」の2倍以上の生産性実現を目指し、28年3月期中の稼働を目指す。これらの事業成長に向けた投資として600～700億円の投資を見込むが、このうち新物流モデル等の物流投資では400億円を充てる予定だ。
10年ほど先を想定した長期ビジョンでは、売上高2兆円、ROE9～10％を目指す方針を打ち出す。デジタル活用や多様な人材の活躍を成長の核と位置づけ、物流生産性や情報資産などの強みを生かすことで、既存事業周辺の新たな価値提供に取り組む。物流、DX人材に積極投資することで流通の多様なネットワークを創出していく。
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