日立製作所は10月19日、同社研究開発グループがデザインを担当した計6件の製品・サービスが、日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。その中で、「LABOSPECT GA-5 日立遺伝子解析装置」が日立ハイテクとの共同受賞となった。
「LABOSPECT GA-5」のデザインのポイントは、▽検査の待ち時間を減らし、突発的な検査依頼にも柔軟な対応を実現する「複数検査ユニットの並行処理」、▽検査技師に検体・試薬・消耗品の交換タイミングを知らせ、迅速な作業を支援する「処理状況のランプ表示」、▽感染性の有無で分別し、医療廃棄物の削減に配慮した「消耗品容器のリサイクル・リユース」――となっている。
同装置は、検体から検査に必要な遺伝子を取り出す「抽出部」、ウイルスや細菌の有無を調べるために遺伝子を増やす「増幅部」、検体・試薬・消耗品を各工程へ運ぶ「搬送部」を内蔵している。これらのユニットを複数配置・連携させることで、複数検査の並行処理が実現している。
これにより、検体・試薬・消耗品を順次投入・回収し、空きユニットで追加検査や、緊急検査が必要となった場合には、処理待ち検体の追い越しによる優先検査も可能となっている。
一方で、こうした柔軟な検査を実現するためには、検体・試薬・消耗品を速やかに投入・回収する必要がある。そこで、検体・試薬・消耗品の各収納部にランプを設け、投入・回収の可否を通知するようにしている。検査技師は直感的に処理状況を把握し、速やかに作業ができる。使用済みの消耗品容器は、感染性の有無で分別され、7種類中3種類は一般プラごみとしてリサイクル、9種類中7種類のゴミ箱はリユースできる。
審査委員の評価で同装置は、PCR方式の遺伝子解析において、複数検査ユニットの並行処理により検査の待ち時間を減らすと共に、稼働中の検査追加や、緊急検査の場合に処理待ち検体の追い越しによる優先検査も可能な柔軟性も有していること。検査で使用された消耗品容器は、感染性の有無で、一般プラごみとしてのリサイクルと、リユースに分別されること。多数の検体、検査項目を扱う臨床検査技師の負担を軽減し、医療廃棄物の削減、環境負荷低減にも寄与する、優れたデザインであることが挙げられている。
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