
ラウンドテーブルディスカッションの様子
ウィーメックスはこのほど、9月1日に同社発足後初めてとなる健康保険組合向けのイベント「WEMEX Wellness Day 2026」を開催した模様を報告した。同イベントには、全国の健康保険組合55組合・79人が参加し、「これからの健保運営と保健事業のあり方を考える」をテーマに、最新の政策動向や先進事例の共有、参加者同士の活発な意見交換が行われた。
健保組合を取り巻く環境は、少子高齢化の加速や医療費の増加などを背景に大きく変化している。そのような中、保健事業には、加入者の健康維持・増進に向け、従来の疾病予防にとどまらず、予防・未病領域を含めたより効果的な取り組みが求められている。
こうした課題を踏まえ同イベントでは、最新の政策動向や有識者による知見、健保組合の実践事例を共有すると共に、参加者同士が意見交換を行うことで、これからの健保運営と保健事業のあり方について考える機会を提供した。
基調講演では、国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部部長/医学統計研究部部長の西村邦宏氏が、「健保が取り組むべき『攻めの予防』」をテーマに講演した。西村氏は、健康寿命の延伸に向け、健保組合が果たすべき役割や、データに基づく保健事業の重要性について示唆に富む提言を行った。
事例紹介では、村田製作所健康保険組合事務長の鈴木浩幸氏、保健師の守時悠子氏が、「『受けてください』から『受けられる環境づくり』へ」をテーマに、被扶養者健診の受診率向上に向けた取り組みを紹介した。受診機会が不十分と見られる地域に着目し、アクセスしやすい巡回健診会場の選定など受診機会の創出に取り組んだ事例が共有され、加入者目線で保健事業に取り組む重要性が示された。
同じく、三菱電機健康保険組合保健事業推進課長の鯨井裕介氏は、「MHP(三菱電機グループ健康経営プラン)活動:保健事業の取り組みについて」をテーマに講演した。加入者一人ひとりの主観的な健康満足度(快食・快眠・快便)の向上を軸に、若年層へのアプローチや健康づくり施策を展開するコラボヘルスの実践事例を紹介した。
両組合の講演では、単なる受診率向上や健康施策の実施にとどまらず、加入者視点に立った保健事業の設計や、データを活用した課題分析、事業主との連携など、これからの保健事業に求められる実践的なヒントが数多く共有された。
パネルディスカッションでは、「保健事業の『理想』と『現実』をつなぐヒント」をテーマに、富士フイルムグループ健康保険組合、大王製紙健康保険組合、ジェイアールグループ健康保険組合が、それぞれの現場で直面する課題や取り組みについて議論を交わした。参加者からも多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われた。
また、ラウンドテーブルディスカッションでは、「『理想』を来年度の『計画』に変える FY27“攻めの予防”アップデート」をテーマに、参加者同士が今後の保健事業の方向性や具体的な施策について意見交換した。健保組合の枠を超えた交流の場となり、実務に活かせる気づきや新たな視点を得る機会となった。
同社は今後も、データとテクノロジーを活用したソリューションの提供に加え、同イベントのような知見共有や交流の場の創出を通じ、持続可能な保健事業の実現と人々の健康づくりに取り組んでいく。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499

























