日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が実施した2025年度版の日本のドラッグストア実態調査の結果によると、全国総売上高は10兆6427億円に到達した。24年度調査で10兆0307億円となり、初めて10兆円の大台を突破したことが注目を集めたが、その後も順調に売上高を伸ばしている。実際に、前年度比も6.1%増で、23年度調査の5.6%増、24年度調査の9.0%増に続き、3年連続で5%以上の高い伸び率を示している。
25年度のカテゴリー別売上高は、調剤・ヘルスケアが3兆5583億円、ビューティケアが1兆9271億円、ホームケアが2兆1086億円、フーズ・その他が3兆0487億円という状況だった。前年度との比較では、調剤・ヘルスケアが6.8%増、ビューティケアが5.5%増、ホームケアが3.4%増、フーズ・その他が7.6%増で、フーズ・その他の伸び率が最も高いが、いずれのカテゴリーも満遍なく伸長していることが分かる。
近年の傾向であるドラッグストア各社の旺盛な出店攻勢と共に、ドラッグストア業界の成長を牽引している要因として挙がるのが、食品分野および調剤分野の堅調な成長である。
特に調剤分野に関しては、調剤併設の推進などにより処方箋応需枚数が増加するなど、ドラッグストア企業の決算でも多くの企業で著しい成長を見せており、各ドラッグストア企業の好調な業績に大きく貢献している。
25年度調査で、ドラッグストアにおける調剤額は1兆6586億円と推計された。これは、ドラッグストア売上高10兆6427億円の15.6%。「ヘルスケア・調剤」カテゴリーの売上高3兆5583億円においては半数近い46.6%に及んでいる。金額としても前年度より1381億円増加しており、伸び率は9.1%増で高い伸び率となっている。
ドラッグストアの調剤は、20年度に1兆円の大台を突破して以降も成長し続けている。15年度と25年度のドラッグストアの調剤額を比較すると、2倍以上に拡大しており、この約10年はほぼ毎年のように10%近い対前年度伸び率を示している。また、調剤医療費総額に占めるシェアも年々拡大しており、ドラッグストアの調剤に高い関心が寄せられるのは当然のことと言えよう。
既存店への調剤機能の付加、あるいは調剤併設型での新規出店が増えていることなどが、ドラッグストア調剤が伸長している背景にあるようだ。これらに、処方箋を受け入れやすい立地や食品なども含めワンストップで利用できる利便性も加わり、ドラッグストア調剤を後押ししているように思う。ドラッグストア調剤、そして調剤に牽引されたドラッグストア業界の今後の動向はますます注目を集めそうである。





















