
全自動前処理装置「CLAM-2040 CL」とトリプル四重極質量分析計「LCMS-8060 CL」
島津製作所はこのほど、オーストラリアのSt. Vincent’s病院(ビクトリア州メルボルン)で、中央検査室(コアラボ)向けの質量分析ソリューションの開発および実証を開始した。同社の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)を用いた自動化ソリューションと、米大手ヘルスケア企業であるAbbott Laboratories(アボット)の臨床検査システムとの連携を完了させており、病院内の中央検査室における臨床検査業務の自動化を目指している。
今回の取り組みでは、島津の全自動前処理装置「CLAM-2040 CL」、トリプル四重極質量分析計「LCMS-8060 CL」と専用の試薬キットからなる自動化ソリューションを、アボットの臨床検査システム「AlinIQ AMS」と連携させている。
病院内で多数の検体を処理する中央検査室において、検体搬送から測定、データ管理までを統合したシームレスな質量分析ソリューションの構築を目指している。
島津は今回の開発・検証を通じ、医療現場における診断検査の迅速化と信頼性の向上を図っていく。
LC-MSを用いた質量分析法は、免疫測定法といった従来手法と比べて優れた分析性能と高い信頼性を有しており、目的物質を高精度に同定できることから、治療薬物モニタリングや感染症検査、新生児マススクリーニングなどの分野で活用されている。
近年は、医療の発展に伴い高度な臨床検査が求められるなか、専門的な分析技術を持つ人材の確保は難しく、検査の迅速化やワークフローの自動化、さらには検査データの円滑な連携に対する需要が一層高まっている。
島津は今期に発表した新中期経営計画で、分子診断を中心とするクリニカル事業を、同社の成長をけん引するコア事業と位置付けている。今後も外部パートナーとの連携を通じて、臨床検査ソリューションの開発・検証を進めると共に、顧客価値の向上とグローバルヘルスケア市場での事業拡大を推進していく。
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