アルフレッサホールディングス、伊藤忠商事、遼寧成大股{イ＋分}有限公司（遼寧成大）の３社は、小売、流通・卸、その他の３分野における包括的業務提携に関する基本合意を締結した。今後、基本合意に基づいて推進委員会を設置し、資本提携や人事交流を含めた具体的な検討に入る。
各分野の提携としては、小売分野では、遼寧成大傘下「成大方円医薬連鎖投資有限公司」（成大方円）の薬局事業に対し、物流の効率化・高度化に向けた協力・助言をする。また、アルフレッサＨＤと伊藤忠商事の合弁会社「日美健薬品（中国）有限公司」からの、日本製品を中心とした商品供給を強化して、成大方円の事業強化・競争力強化を図ることにしている。
流通・卸分野では、成大方円の物流・卸事業をベースに、社会インフラとしての「医薬品中間流通」構築による事業開発・創造を目指す。当面は中国東北地方を中心に医薬品流通事業の展開について検討する。
そのほか、中国政府が推進している「新医療改革」の動向を踏まえ、主に医薬・ヘルスケア分野を中心に対応策を検討し、新たなビジネス機会の創造について共同研究することにしている。
遼寧成大は、医薬品流通、ワクチン製造・販売、エネルギー開発、金融サービス、貿易などを主な事業とする複合企業体で、従業員数は１万２０００人。その完全子会社の成大方円は、薬局チェーン、医薬品卸業、医薬品物流事業を担い、従業員数は８０００人。同社は昨年10月、中国政府（国家工商行政管理総局）から薬局チェーンとして初めて、全国的に周知・著名で社会への貢献度が高く、信頼できるブランドに付与する認定ブランドの「馳名商標」に認定されている。
