帝国製薬は、創業家出身で代表取締役の藤岡実佐子氏を新社長とするトップ人事を発表した。現社長の村上昇作氏は相談役に退く。29日に開く株主総会、取締役会で正式決定される見通し。
同社は、社長交代について、「村上氏が社長に就任して9年が経過し、『経皮吸収技術』『痛みからの開放』に特化した経営や、国際化が軌道に乗ったことから、創業家出身の藤岡氏による新体制に引き継ぐことを決めた」と説明している。
藤岡氏は、社主赤澤庄三氏の長女で55歳。1989年3月に帝國製薬に入社し、取締役に就任。99年3月から代表取締役を務めていた。